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いつもご視聴ありがとうございます。
1月3日火曜日、日本時間午前11時頃に米国戦争研究所が最新の戦況を発表し、各国メディアやSNSでも、随時戦況をアップデートしています。
ロシアは大晦日と元日も空爆を行いましたが、全機ウクライナに撃墜された模様です。
総じて前線では年末年始に1日ほど戦闘が休止したものの、既に戦闘は再開しています。
クレミンナ方面では、日に日にウクライナ軍の総攻撃への圧力が高まっているようです。
バフムート方面ではやはりロシア軍の砲撃のペースが大幅に下がっているという情報があります。
南ウクライナ戦線では、引き続きロシア軍が防御陣地を構築し続けています。
今回はこれらの情報を中心にお届けします。
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よろしくお願いします。
目次
最初に全体の情報です。
引き続きロシアはウクライナの重要インフラを狙ったドローンによる空爆を、年またぎでも実施していますが、ウクライナ軍は善戦しています。
ウクライナ空軍は、12月31日から1月2日にかけての2晩連続のロシアのウクライナに対するドローン攻撃で、すべてのドローンを迎撃したと報告しました。
ウクライナ空軍は1月1日、ロシアが12月31日にウクライナに向けて発射した、イラン製ドローン、シャヘド136の45機すべてをウクライナ防空部隊が撃墜したと報告しています。
ウクライナ空軍報道官イグナット氏は1月1日、ウクライナ軍が米国提供の防空システム、ナサムズを使ってこれらのドローンを撃墜したと述べました。
ウクライナ参謀本部は1月2日に、1月1日から2日までの間にウクライナに向けて発射したドローン、シャヘド136の39機をすべて迎撃したと報告しました。
ウクライナ軍参謀本部は1月2日、ロシア軍が1月2日にウクライナに対して発射した27機のシャヘド136ドローン全てをウクライナ軍が撃墜したと再度報告しましたが、この数字に以前報告した1月1日から2日の間の夜の迎撃が重複しているかは不明です。
ウクライナ主要情報局の副長スキビツキー氏は1月1日、ロシア軍にはあと2、3回の大規模ミサイル攻撃を実施できるだけの巡航ミサイルしかないとの見解を再度述べました。
ミサイルによる空爆ではなく、ドローンのみを使用するというのは、ロシアもなんらかのタイミングまで、ミサイルを温存しておく意向なのかもしれません。
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ロシアのウクライナに対する空爆とミサイル作戦は、ロシア政府が望むような情報分野でのプロパガンダ効果を生んでいないと思われます。
ロシア軍は、12月31日にフメリヌィーツィクィイ州のウクライナ軍基地に対して巡航ミサイル攻撃を行いました。
ロシアの軍事情報筋は、この攻撃が、よく実行されよい作戦である一方で、少なすぎて遅すぎるとしています。
また、ロシアは戦争の早い段階でこのような攻撃を組織的に行う必要があり、この攻撃は最大の損害を確保するために後続の攻撃を行うべきであり、ウクライナの部隊が大晦日に基地にいる可能性が低かったので、この攻撃のタイミングは悪いと主張しました。
さらに、これはロシア軍が二次攻撃の欠如により有効打を提供できなかった最初の例ではなく、今までもロシア軍は一般的に最初の攻撃において、より徹底すべきだった、と指摘しています。
ロシアの軍事情報筋も、納得するような攻撃を満足に行えないのが今のロシア軍なのかもしれません。
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12月31日にドネツク州マケエフカのロシア軍基地に対するウクライナのハイマースによる大規模な攻撃は、ロシアの情報空間においてロシア軍の指導者に対する大批判を巻き起こしました。
ウクライナ軍参謀本部は1月1日、マケエフカのロシア軍人員と軍備の集積地に対するウクライナの精密打撃により最大10個の装備が破壊されたと報告しましたが、1月2日の時点で公式な犠牲者数は発表していません。ウクライナ軍の戦略的コミュニケーション部門は、この攻撃により動員人員400名が犠牲となり、300名が負傷したと述べています。
また1月1日に発表した位置が確認された映像から、攻撃されたのは前線から東に13km離れたところにある、第19専門学校であるようです。
ロシア国防省は、6発のロケットのうち4発で63人のロシア軍人が犠牲となったと主張し、この攻撃を認めました。
サマラ州知事のドミトリー・アザロフ氏は、犠牲となった軍人の中に同州の住民もいることを確認し、複数のロシアの情報源は、攻撃時に動員連隊の軍人600人が専門学校の建物内にいたと主張しています。
複数の軍事情報筋は、犠牲者は約110人で負傷者は100人を超えると主張しています。
一部には、ロシア側の携帯の位置情報をウクライナ側が把握していたとも伝えられています。
ロシアといえども、600人規模の被害が出るのは、大ダメージでしょう。
また、ロシア国内では、プーチン大統領の演出された新年の挨拶には生温い反応を示しましたが、ロシアの軍事情報筋たちは、ワグネルグループの創始者プリゴジン氏が、新年の休暇中の前線への訪問を大絶賛しました。
このようなブリゴジン氏と比較しての批判や、プーチンが公の場や一般市民との会合を中止する連鎖は、プーチンが国民感情に無関心であることを示しているのかもしれません。
普通なら前線を度々訪問するゼレンスキー大統領に対抗して、プーチン大統領も国民の支持と兵士の士気を上げるべく前線に赴くようなものなのですが、クレムリンにこもるばかりです。
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次に、各地域の戦況です。
まず、東ウクライナ戦線です。
一つ目は、スバトボ・クレミンナ方面です。
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ロシア軍は、年末年始に戦術的休止を行ったとされる後、1月1日と2日にスバトボ北西方面で失地奪還のための小規模な作戦を行いましたが、失敗に終わった状態が続いている模様です。
あるロシアの軍事情報筋は、ウクライナ軍とロシア軍の両方が新年に戦術的休止を行いましたが、おそらく1月2日頃に戦闘を再開したと主張しています。
ウクライナ軍参謀本部はまた、1月2日にウクライナ軍がステルマヒフカへのロシア軍の攻撃を撃退したと報告しました。
別のロシアの情報源は、クビャンスク・スバトボのラインで長距離砲の応酬が続いているとし、ウクライナ軍がビルシャナ付近などのロシア軍陣地を偵察しているとしています。
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ウクライナ軍は1月1日と2日にクレミンナ周辺でのロシア軍の反撃を撃退し続けました。ウクライナ東部軍グループのスポークスマンであるチェレバティ氏は、ウクライナ軍がビロホリフカでロシアの攻撃を撃退したと報告し、ルハンシク州管理局は、プロシュチャンカの近くでウクライナ軍がロシア軍装甲集団を排除したと報告しました。
ロシアの情報源は、ウクライナ軍がクレミンナ付近で大規模な攻撃を準備していると主張し、ロシア軍がこの地域で地面が凍結すればウクライナ軍が反攻作戦を実施することを予想していると指摘しました。
また、ウクライナ軍がクレミンナの南西で桟橋を設置し、ディブロヴァ、クレミンナ、ビロホリブカ近くのロシア陣地に偵察を行っているとも付け加えました。
このあたりのクレミンナ総攻撃の話はウクライナ側ロシア側含めてこれまでも何度も出ているので、その時は近いのかもしれません。
また、ロシア側の情報源は、ウクライナ軍が、占領下のルハンシク州のロシア軍後方陣地に一連のハイマース攻撃を開始したと主張しました。
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東ウクライナ戦線の二つ目は、バフムート・ドネツク方面です。
まず、バフムート方面です。
ウクライナ情報筋によると、ロシア軍は東部戦線に沿って再展開しているが、砲撃のペースを維持するのに苦労しているようです。
ウクライナ東部軍グループのスポークスマンであるチェレヴァティー大佐は1月2日、ロシア軍は砲撃の速度を1日あたり2〜8万発から最大2万発に減らし、国内外でソ連の122mmと152mm口径弾薬を探していると述べました。
チェレヴァティー氏は、ロシア軍が前線の他の地域よりもバフムートとアヴディーウカの前線を優先して砲撃を行っていると述べています。
ウクライナ防衛戦略センターは1月1日に、第106親衛空挺師団第137親衛連隊の2つのロシア軍大隊戦術群がルハンシク州ポパスナ付近に到着し、ポパスナ・ソレダルまたはポパスナ・バフムート方向で活動すると予想されると述べましたが、これらの大隊戦術群の充足率は悪く士気を失っているようです。
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ロシア軍は、1月1日と2日にバフムートとアヴディーウカ付近で、低い進撃速度で地上攻撃を継続しました。ワグナーグループのプリゴジン氏は、ウクライナ軍がバフムート周辺の住宅地を重点的に強化したため、「10メートルごとに」新しい防衛線が存在すると述べました。
ウクライナ軍参謀本部は、1月1日と2日に、ウクライナ軍がバフムート市街地、ソレダル、ビロホリフカ、ロズドリフカ、バフムトスキー、オザリニフカ、クリシュキイフカでロシア軍の地上攻撃を撃退したと報告しています。
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次に、ドネツク方面です。
ウクライナ軍参謀本部は、ウクライナ軍が1月2日にオピトネとクラスノホリフカの近くでロシア軍の地上攻撃を撃退したと報告しました。
ロシアの軍事情報筋は、マリンカの近くで戦闘が続いており、ロシア軍がペルヴォマイスケ、オピトネ方向からカミャンカに向けて前進しようとしていると主張しました。
著名なロシアの軍事情報筋は、ドネツク州南部のヴレダールに対するロシアの攻勢が「終了した」と主張し、ドネツク州の前線に沿ったロシアの攻勢がおそらく峠を超えているという米国戦争研究所の最近の評価と一致しています。
続いて、南ウクライナ戦線です。
ロシア軍は1月1日から2日にかけて、限定的な地上攻撃を継続しました。ウクライナ南部作戦司令部のフメニュク報道官は1月2日、ドニエプル川東岸にあるヘルソン州のウクライナ軍陣地を攻撃しようとするロシア軍の試みをウクライナ軍が撃退し続け、ロシア軍に再編成を強いていると述べました。
ロシア、ウクライナ双方の様々な情報源は、ロシア軍がザポリージャ州とクリミアで防御陣地を構築し、戦力を再構築していると報告し続けています。
ウクライナの防衛戦略センターは1月1日、ロシア軍が軽歩兵部隊の動員人員から編成される「領土部隊」を展開し、第49軍第205及び第34独立自動車化狙撃旅団への戦闘能力の回復に努め、クリミアとザポリージャ州南部に兵站拠点と2つの兵站ルートを展開していることを報告しました。
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ロシア軍はまた、ヘルソン州で防衛作戦を継続しました。
ウクライナ南部作戦司令部のスポークスマンであるフメニュク氏は、1月1日にロシア軍がドニエプル川東岸での防衛作戦を準備していると述べました。
フメニュク氏は、ロシア軍が東部戦線に沿って戦力が不足しているにもかかわらず、南部にかなりの数の複数の部隊を維持しており、ロシア軍が動員した予備軍をヘルソン州の前線に展開していると報告しています。
オープンソース情報のアナリストは、ロシア軍がヘルソン市の南の沼地で川のパトロールを行っているとされる画像を共有しました。
ウクライナ軍参謀本部は、ロシア軍が地元住民に避難を強要しヘルソン州の人道状況を不安定にするためにへルソン市の向かいにあるドニエプル川東岸で居住地を砲撃していると1月1日に述べています。
このチャンネルでは今後もロシア・ウクライナ戦争の最新情報が入り次第、お届けしていきます。
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