【1/6(金)日本時間12時現在戦況】ウクライナ軍バフムート反攻!!ロシア軍押し戻す!!イラン製ドローンから〇〇が!!クリスマス停戦の行方は!?またロシア軍戦果誇張!!【軍事情報チャンネル】【ロシア・ウクライナ戦争】

ロシア・ウクライナ戦争

いつもご視聴ありがとうございます。

日本時間1月6日金曜日、午前10時に米国戦争研究所が最新の戦況を発表し、各国メディアやSNSでも、随時戦況をアップデートしています。

ロシアのプーチン大統領が、ロシア正教会のクリスマスに合わせてロシア軍を36時間停戦させると発表しました。
アメリカに続き、ドイツも「パトリオット」をウクライナへ供与することが明らかになりました。
スバトボ・クレミンナ方面では失地回復のためにロシアによる限定的な反撃が続く中、ウクライナ軍の反攻作戦が継続されています。
ウクライナ軍は、ウクライナ南部の後方地域にあるロシア軍の軍事拠点を標的にし続けています。
今回はこれらの情報を中心にお届けします。

最初に、全体の情報です。

ロシアのプーチン大統領が、ロシア正教会のクリスマスに合わせ、今月6日から7日にかけて36時間の停戦を行うと発表したことが、様々なメディアで報道されました。
プーチン大統領はショイグ国防相にウクライナの前線で1月6日12時から8日午前0時まで、日本時間の6日午後6時から8日午前6時まで停戦するよう指示し、「正教を公言する市民の多数」がロシア正教のクリスマス当日の礼拝に出席できるよう、ウクライナに対して停戦を受け入れることを呼び掛けました。
この呼びかけについてウクライナのポドリャク大統領府顧問は、SNSで「ロシアが占領地から去って初めて一時停戦ができる。偽善は自身の中にとどめておくべきだ」と述べ、プーチン大統領を批判しました。
更に、アメリカのバイデン大統領ほか、西側の当局者も、すぐに停戦の発表が偽善であることを強調し、多くの正教徒のウクライナ人がクリスマスや新年を祝いっていた去年12月25日に、ロシア軍がウクライナ軍と民間インフラへの攻撃を続けたことを力説しました。

戦争研究所はこの提案について、ウクライナの評判を落とすためのロシアによる情報工作である可能性が高いとみています。
クレムリンのペスコフ報道官は去年12月14日、「ロシア正教会のクリスマスに停戦する計画はない」と発言していたため、プーチン大統領の今回の提案は意外だったとも考えられますが、今年のロシア正教会のクリスマスの日付は数世紀前から知られていたことであり、プーチン大統領が本気で宗教的な動機による停戦を考えていたのであれば、その準備のための時間は十分にあったはずです。
停戦発効予定日から24時間以内に発表した意図は、停戦期間中も戦い続けるウクライナ軍を、「平和に向けた努力をする気がなく、何が何でも戦いたいのだ」と思い込ませることが目的ではないかと戦争研究所は読んでいます。
また、プーチン大統領が宗教的な理由で停戦の濡れ衣を着せたことは、ウクライナを宗教団体の弾圧者に仕立てあげ、プーチン大統領をキリスト教信仰の真の保護者と位置づけるという、ロシアによるもう一つの情報操作であるとも言えます。

また、先日の動画で、フランスの装輪装甲車「AMX10 RC」がウクライナへ供与されることを紹介しましたが、アメリカのバイデン大統領とドイツのショルツ首相が今月5日に電話会談を行い、アメリカはかねてより検討が報じられていた「M2ブラッドレー歩兵戦闘車」を、ドイツは「マルダー歩兵戦闘車」をそれぞれ供与する意向を共同で表明しました。
マルダーはドイツ軍が1970年代初めから使用している歩兵戦闘車で、段階的退役を進めているものの継続的に改良が行われているため現在も数百台が現役で使用されています。
ドイツはこれまでウクライナへの戦闘車の供与について、加盟するNATOとロシアの間での戦争につながるとして消極的でしたが、ドイツのハベック副首相兼経済相は「ウクライナにはロシアの攻撃から自衛する権利があり、我々にはそれを支援する義務がある」と述べました。
更に、ドイツはアメリカに続き地対空ミサイルシステム「パトリオット」1セットを供与するとのことで、春の大攻勢に向けてウクライナは着々と準備を進めつつあるようです。

ちなみに、イラン製ドローンの件について、CNNから興味深い報道がありました。
ウクライナで去年の秋に撃墜されたイランのドローン1機の中から、アメリカなど西側企業十数社が製造した部品が見つかったことが分かりました。
これはCNNが独占入手したウクライナ情報機関の分析から明らかになったもので、分析内容は去年の末、アメリカの政権当局者に伝えられています。
CNNは先月、アメリカなど西側諸国の技術がイラン製ドローンに使われるに至った過程を調査するため、ホワイトハウスが政権を挙げた特別チームを発足させたと報道していますが、この中には半導体やGPSモジュールのような小型装置からエンジンのような大型部品まで、多岐にわたる技術が含まれています。
CNNが今回入手した分析によると、ウクライナがイランの「シャヘド」ドローンから取り出した部品52個のうち、40個はアメリカ企業13社によって製造されたとみられています。
残りの12個はカナダやスイス、台湾、中国の企業によって製造されたもので、日本の企業のものも含まれていました。
アメリカはイランによる高性能部品の入手を防ぐため、長年にわたって厳しい輸出管理や制裁を科してきました。
アメリカ当局は制裁の履行強化を図る構えで、企業にサプライチェーンの監視強化を促したり、入手した製品を問題のある国に転売する第三者流通業者を突き止めようと試みるなどしていますが、アメリカ当局者によると、ロシアはイランの支援によって、自前のドローン生産工場を建設する準備も進めているとの見方もあります。
バイデン政権はイランによるドローン生産を停止させると言明していますが、今回の分析は政権が直面する問題の大きさを浮き彫りにするものだと言えるのではないでしょうか。

次に、各地域の戦況です。

ロシア・ウクライナ戦争全体図(引用:Google Mapから筆者作成)

まず、東ウクライナ戦線です。

一つ目は、スバトボ・クレミンナ方面です。

スバトボ方面戦況図(引用:Google Mapから筆者作成)

ロシア軍は今月5日も、スバトボ・クレミンナ前線沿いの失地回復のため、限定的な反撃を続けています。

ウクライナ軍参謀本部は、ウクライナ軍がステルマヒフカ付近でロシア軍の襲撃を撃退したと報告しているほか、プロシチャンカ付近でもロシアの襲撃を撃退したと報告しています。

ロシアの軍事情報筋は、スバトボ北西部におけるウクライナ軍とロシア軍の過去1週間の戦闘では領土の支配は変わっていないと主張しています。

ロシアの軍事情報筋は、西部軍管区第20親衛軍第3自動車化狙撃師団の部隊が、過去数週間プロシチャンカ・マキイフカの前線にて、攻撃や非常に活発な防衛を行ってきたことを主張しました。 

クレミンナ方面戦況図(引用:Google Mapから筆者作成)

別のロシアの軍事情報筋は、ロシア軍がP66高速道路付近の陣地からウクライナ軍を押し戻そうとしており、戦闘はクレミンナの北6㎞のチェルヴォノポピフカ付近が最も激しいと主張しています。

また、ロシアの軍事情報筋は、ウクライナの砲兵部隊が現在高速道路のすべてのロシア軍の動きについて妨害することができており、ロシア軍はウクライナ軍を押し返した後に高速道路の動きを再開するつもりだと主張しました。

ルハンシク州のハイダイ知事は、今月5日、ロシア軍が地域の戦術的状況が悪化しているという恐れから、動員兵とワグネル部隊の人員を、クレミンナ地域に移送したと述べました。

ロシアの軍事情報筋は、ロシア軍がルハンシク州のビロホリブカにも攻撃を行ったと主張しています。

ロシアの情報筋は、ウクライナ軍が今月5日にスバトボとクレミンナの方面で反攻作戦を継続したと主張しました。

ロシアの軍事情報筋は今月5日に、ウクライナ軍がクゼミフカ付近のロシア軍陣地に対して、戦闘力を消耗させるために定期的に夜間襲撃を行っていると主張しました。

ロシアのBARS13の関係者は、ウクライナ軍の破壊工作や偵察部隊が、スバトボ方面のロシア陣地に侵入しようと定期的に試みていると主張しています。

また、ロシアの軍事情報筋は、ウクライナ軍が今月5日にクレミンナ地域のロシア軍陣地に前進しようとしたものの失敗していると主張しています。

ロシアの軍事情報筋は、ウクライナ軍がチェルヴォノポピフカ付近のクレミンナに通じるP66高速道路の一部を切断しようとしており、そこでは過去一週間、ロシア軍とウクライナ軍の両方が攻撃と反撃を行っていると主張しました。

東ウクライナ戦線の二つ目は、バフムート・ドネツク方面です。

まず、バフムート方面です。
バフムート方面戦況図(引用:Google Mapから筆者作成)
バフムート方面拡大戦況図(引用:Google Mapから筆者作成)

まず、バフムート方面です。

今月4日と5日、ロシア軍がバフムート周辺で攻勢を続ける中、ウクライナ軍が反撃に成功したと報じられました。

ウクライナ国家国境警備隊は今月4日、ウクライナ兵がバフムートで戦術的反撃を行い、複数の地域で300メートル前進し、ロシア軍を複数の陣地から撤退させたことを報告しました。

一方、ロシア側の情報筋はこの報告に反論しており、ロシア軍がバフムートの北東と南で前進し、バフムート自体で戦果を上げたと主張しています。

ウクライナ軍参謀本部は今月5日に、ウクライナ軍がバフムート市街地およびバフムートの北東にあるビロホリフカ、ソレダル、クラスナ・ホラ、ヴィムカ、ピドホロドネ付近、バフムートの南にあるクルディミフカ、マヨルスク、ピブニチネ付近で、ロシア軍の攻撃を撃退したことを発表しました。

ちなみに、今月4日から5日にかけて投稿された位置が確認された映像によると、ロシア軍がバフムートの南、オピトネとクルディミフカ付近にわずかに進出していることがわかります。

ロシアの軍事情報筋は、ワグネル部隊がバフムートの東部郊外の特定の都市部に対する支配を拡大したと主張しました。

2014年のドンバスにおける過激派の元司令官として知られるイゴール氏は、この戦線がウクライナ軍とロシア軍にとって「消耗戦」であると指摘しています。

次に、ドネツク方面です。
ドネツク方面戦況図(引用:Google Mapから筆者作成)

ロシア軍は今月5日も、ドネツク市の西の郊外に沿って攻撃活動を継続しています。

ウクライナ軍参謀本部は、ロシア軍がドネツク市の北から南西の郊外に沿ったヴォダネ、クラスノホリフカ、ヴェセレ、マリンカ、ポビエダ付近を攻撃したと報告しました。

ロシアの軍事情報筋は、マリンカ内の戦闘について言及し続けています。

今月5日に投稿された位置が確認された映像は、マリンカでチェチェンの戦闘員によって使用されている基地に対するウクライナの攻撃の余波で、ロシア軍がドネツク市の南西郊外にあるドネツク市とザポリージャ市を結ぶN15高速道路に沿って限られた陣地を保持していることを示しています。

ロシア軍はドネツク州西部やザポリージャ州東部で地上攻撃を実施することなく、これらの地域で日常的な砲撃を継続しています。

続いて、南ウクライナ戦線です。

ロシア軍は今月5日、ドニエプル川で破壊工作と偵察部隊の活動を継続しており、東岸のヘルソン州の陣地を強化しました。
ヘルソン州幹部のクラン氏は、今月4日に、ロシア軍がヘニチェスク地域で動員兵を訓練し、更に兵をこの地域に移送していると述べました。
今月5日、ウクライナ当局者は、ロシア軍は主にヘルソン州で防衛行動を行い、ドニエプル川とデルタの島々で小規模な破壊工作や偵察隊を使ってウクライナの防衛力を探るのみだと述べています。
ロシア側の情報では、ロシア軍はドニエプル川のデルタ地帯にあるヴェリキ・ポチョムキン島に陣地を維持しており、ウクライナ軍は今月2日に一時上陸したのみであったとのことです。
ある軍事情報筋は、この島をめぐる争いは続いており、ロシア軍はヘルソン市への橋頭堡を支配しなければ効果的な水陸両用作戦を展開することはできないため、島の陣地を維持する意味はないと主張しています。

複数のロシアの軍事情報筋は、今月5日にザポリージャ州における最近のロシア軍の成功を主張していますが、それはバフムート周辺の進みが遅いロシアの攻勢から注意をそらし、ザポリージャ州の前線に沿った限られた陣地を確保するためと考えられます。
ロシアの軍事情報筋は、ロシア軍が去年12月31日に占領したとするドロジニャンカ付近の支配地域を拡大し続けていると主張しました。
また、同じ軍事情報筋は、ロシア軍がその地域のウクライナ防衛を調査し続けており、フリヤイポールとドロジニャンカの間のT0401高速道路の東の森林帯で、ウクライナ軍の陣地をあばいたことを主張しています。
ロシアの複数の軍事情報筋は、ウクライナ軍がザポリージャ州で差し迫った反撃の準備をしていると数カ月前から主張していましたが、別の軍事情報筋は、ウクライナ軍がザポリージャ州の前線では攻撃作戦を行っておらず、ザポリージャ州のヴァシリブカ付近で攻撃する機会を失ったと主張しました。

ウクライナ軍は、ウクライナ南部の後方地域にあるロシア軍の拠点を標的にし続けており、オデーサのウクライナ軍広報担当ブラチュク氏は、ウクライナ軍の野砲の射程内にあるヘルソン州ラデンスクでのS-300ミサイル倉庫の爆発について詳しく報告しました。
ザポリージャ州の親ロシア派勢力幹部であるロゴフ氏は、ロシアの防空機能が今月4日にメリトポリで作動したと主張しており、ロシア国防省は今月4日、ザポリージャ州トクマクでウクライナ軍の空爆を確認したが、ロシア軍がトクマクの病院を軍事施設として使用したという疑惑については否定しました。
また、ロシア国防省は、病院への攻撃でロシア軍の衛生兵が犠牲になったと主張しましたが、それ以外は犠牲者数についてコメントをしませんでした。

ロシア軍は、今月5日もザポリージャ州、ミコライフ州、ドニプロペトロフスク州の地域に対して定期的な砲撃を続けています。


このチャンネルでは今後もロシア・ウクライナ戦争の最新情報が入り次第、お届けしていきます。

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